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オタク語りだったり日常のつぶやきだったり色恋だったり
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ちょっと自己処理能力の限界が見えたので長文書くー。
もーなんでこういうことに巻き込まれるのか自分はという憤りを隠せない!よ!!

文書きリハビリと、一歩離れたところから自分を見てみたいので小説っぽく書いてみようと思うのだけどきもいと思うのごめんね!!(書く前から)
そしてあくまでリハビリ+己の脳内整理なので絶対面白くないと思う。






リレーマラソンというものに挑戦するのは二度目だった。
一度目は結構近場で8時間耐久、順番が回ってくる限り延々と走り続けなければならないという、私自身にとっては先の見えない過酷なものだったことは、レース中に転んでしまった経験も相まって忘れらない。
しかし今回は42.195キロと最初から決まっており、走る回数はチーム内で好きに割り振れる形式だったので、走ればその分ゴールまでの距離が縮まるのでやる気も保てる。
仲間内で作ったチームは、ヤングとアダルトに区別した8人ずつの2チームだった。
1周2キロのコースを私は2度走り、3度走ってくれるチームメイトにエールを送って私はその日のレースを終えた。

残すは打ち上げで飲んでそれなりに早めの時間に帰るのみだ。
それはいつものパターンで、今回も勿論それだけのはずだったのに、今脳内で巡るのはどうしようどうしてくれようという言葉ばかり。
果たして何がどう転んでこうなってしまったのか。


打ち上げはアダルトチームきっての女性ランナーの旦那さんが経営しているという焼き肉店。関西ウォーカーにも載っているお店だというのに、私たちのために便宜を図ってくださって美味しいお肉を安く食べることができて皆実に上機嫌だったのだ。
とりとめもなくマラソン談義に花を咲かせる。ハーフも走ったことのない私にウルトラ(100キロ越)マラソン誘うなんて何考えてんだこのおっさんたち、なんて思いながら適当にかわす。
いつもの楽しい打ち上げだった。
その人も、今日は上機嫌に酔ってるなーという程度だったのだ。その時は。

散々食べたにも関わらず、締めに神座でラーメン。
確実に消費カロリーより摂取カロリーが上回っていて、明日仕事後に生きていればジムで走る、などという決意を固めながら私はラーメンを注文した。
「おう、俺奢ったるでー」
「マジっすかっ!! …え、いいんですか…?」
「おう、あみだちゃんだけな!」
「やったー!あざーっす!w」
なんとなく色々と申し訳なくなって途中ふと素に戻ったりしたものの、あまりしつこく辞退するのも心象良くないのかなと最近は思うので素直に奢られることにする。
その人の彼女さんは、焼肉屋を出た時点でへべれけな友人さんを送りに離脱していた。だから奢るという発言も「あいつおらんからやで」と本人も皆の前で言っていて、それはそうなのだろうなと納得する。彼のそういった発言を私は幾度か耳にしているのだ。
この狭い社会の中でのカップルだ。色々と気を遣う部分もあるのだろう、お互いに。

10日ほど前にも小さなマラソン大会があった。
そこにも件のカップルは出場していて、その際は別のメンバーのお宅で鍋パーティーという名の打ち上げだった。
飲んで食べて男性陣は寝たりもしている中、キッチンで女性陣が集まって新たに持っていくお鍋の様子を見ている。女性のさがというべきか、手を動かす以上におしゃべりに興じ、いつしか結婚の話になり、普段は毅然とした態度の彼女さんが泣いてしまった。
甘え方が分からないだとか、先が見えないだとか、そういった話に私はもらい泣きをして「なんで君が泣くねん!」とキッチンペーパーを与えられながら主婦たちの彼女さんに向けたアドバイスを真剣に聞く。
彼女さんは最後、こんな人生相談めいたことは初めてしたよと少し笑っていた。


お腹を極限までいっぱいにしてラーメン屋を出たのは何時頃だったろう。ひっかけ橋近辺から歩いてなんば駅に向かうだけだったので特に気にしてもいなかった。
最後尾は気づけば私とその人。「今好きな人は?」と肩を組みながら聞かれて「なんもないっすよー!なんかいい事あればいいんですけどね!w」と誰に対してもいつも変わらぬ返答。
肩を組む程度ならこのコミュニティ内にあって通常のスキンシップの範疇である。…しかしなんだか、今に限って言うと腕を組まれているような。
「……えぇ?」
「え?ってなんやねん」
あんまり予想外のことが起こると取るべきリアクションを見失うのは昔からの習性だった。傍から見ると間抜けであることは分かっているが、どうするのが最善であるのか考えを巡らせているので脳みそはフル回転。
ただしまともにそれらしい答えを出すまで至らず、結局は場の流れに乗ってしまうことが大半であるのだが。
「あー薬局とか寄って行かへん?」
「なんか買うもんあるんですか?」
「ん~…」
するりと腕が抜けて行きほっとしたのも束の間、指を絡めながら直進すべき道を脇に逸れようとその人は言い出す。いやいやいや、と言ってみるも「逸れて次の角で同じ方向に歩いたらいいやん」と言われ、それもそうか。ちょっと別の人とデート気分味わいたいこともあるだろうと理解を示してしまったのがいけなかったのかもしれない。
すべては私の妙な甘さが招いた結果であるのは重々承知しているのだ。

男と手を繋ぐなんてどれくらいぶりだよと考えると、前に彼氏が居た時以来かもしれない。それにしても彼女持ちにつながれたところで私は一体どうすれば。年齢にしたって一回り以上も離れてるわけで。
相変わらず取るべきリアクションさえ見失ったまま、おたおたとして困った笑いが張り付いたままになっていた。
「自分手冷たいなぁ」
「はぁ。まぁ女性は冷え性の人多いんちゃいますかね?」
不意にラーメン屋での違和感を思い出す。この人はいつも私のことを自分と呼ぶのに、他の人がそうするみたいに名前で呼んでいた。あの時からなんだかおかしかったのかもしれないなぁなんて思っても、もう最大限におかしな出来事の渦中にいるのですべては手遅れであるのだが。
「俺自分の携帯知らんねんけど。教えてーや」
「あっそうですね知らないですね!携帯赤外線ついてます?」
「ついてるはずやけど使い方分からんわ…」
「あたしも人のスマフォはよう触らん…」
「…そや、自分ミクシーやってるやん。あれのメッセージで送ってーや」
「そうですねそれがいいっすね!」
携帯のアドレスに関しては、色んな人にもっと聞くべきなのかもしれないとは前々から思っているので私も乗り気である。しかし今この状況で交換するのは問題あるのかもしれない。

そうこうしているうちにビックカメラが見えて来て、駅が近いことが分かった。
方向音痴としてはどこを歩いてるのか分からないような状況だったので、心底ほっとして良かったー着きそうーと思わず呟くと、じとりと睨まれた。
「良かったーってなんやねん、別になんもしてへんやん!」
「ちゃいますよ別に他意はないですよ!?」
後ろめたいからそんな責めてる風に聞こえるんだと言おうかどうか迷って言わなかったのは、そのビッグカメラのある大通りに出たら繋いだ手を離すと言ってくれたからだ。
多分ほかの面々はもうこんな所には居ないだろうけど、私の心境的にも人目は憚りたい。大変困っているので普通の距離感で歩けるのならそれがいい。
しかし大通りに出るころには「俺トイレ行きたいんやけど地下行かん?」という言葉のおかげですっかり手を離す約束なんて忘れてしまっていたのだが。(正直今思い出しました)(手の上で踊らされている感半端ない)

地下に降りるとすぐにお手洗いは見つかり、ついでに私も用を足す。
再び手を握られるとやっぱり冷たいことに反応されて、今度は両手で握られた。
「なんで自分こんな手冷たいん?でもなんか、ええなぁこういうの、握った手が冷たいんとか。俺の手ぬくいけど」
「あんまり手つないだりしないんですか?」
「…うーん、相手によるなぁー」
10日前のことを思い出す。そういえば付き合って最初の時は手を繋いだけど、最近は手とか繋いでないという話だったはずだ。既婚者の奥様方になんでー!?とやや責め立てられていた彼女さんの姿が思い出されてしまい、あぁなんかごめんなさい全力でという気分になってしまう。
確かに流され握られで能動性は欠いているけれど、拒否することもできなくはないのであろう状況ではあるのだろう。
けれどやめてくださいよーだとか、私はどないしたらええんですかこの状況をだとか、困ってるアピールをして尚この状況なのだ。実害がないように感じている以上、この上どう拒否すればいいのか分からないでいた。
「へー、相手に…」
「あいつ難しいねん。今日もなんか期限悪かったやろ。よう分からんわ」
「え、そうなんですか?機嫌悪かったんや…! でも、難しいのは二人共ですよねー」
「俺も?」
「はい」
「…そんなこと言うんか自分」
するりと伸びてきた腕が腰に回されグイと引き寄せられる。手を離されたという感覚すら覚える前の早業はお見事、などと思っている場合ではない。くすぐったいのと恥ずかしいのともう勘弁してくれというのと、色々とごちゃ混ぜになってしまい、気づけば奇声が口をついていた。
「ちょ、ほんま、何すかこれどないしたらええんですか私は」
「そんなキャーとか言われたらお前…」
腰は離されるもののグッと手を握られる。キャーと言ったつもりはないがたとえ言ってたとしてどうだというのか。そのまま大して実のない会話を続けていると今度は柱に片手をついて進路を塞がれる。思わず身を固くする私にその人はやはり「何もしてへんやろー」と言いやがるけれど、実際何もされてはいないことは確かでもあるのだ。手を繋ぐ程度で浮気とは、多分このスキンシップ激しめな集団に属する人は誰も言わないのだろうけれども釈然としない。

どこをどう歩いたのか分からないが、ようやく御堂筋までやって来ていた。こんなに地元沿線まで遠く感じたことはいまだかつてなかった。ところがまた立ち止まられ、手は離してくれたものの彼女さんとの付き合いの話になる。
彼ら二人が合わないことは、言葉にこそ誰もしないがみんなが思っていることだ。男の方がぼやいているのは何度か聞くし、女の方も先日苦しそうに泣いていた。うまくいってゴールインするならそれはそれだけれど、たとえそうできたとしても彼らが幸せになれるのかというと難しいだろうと思う。恐らく二人の波長はお互いがお互いを苦しめるような形しか取れないのであろう。
「あの子の事はな、ほんまええ子やと思うねんで。でもな、俺の趣味の世界に無理して入って来られたら俺がしんどいねん。気使うねん」
「あー、まぁ…」
「俺の生活は俺の生活、あいつの生活はあいつの生活であるわけやん」
「でも、なんていうか、あたしは彼氏とおんなじことが楽しいと思えたらいいなーって思うから昔は趣味同じ人じゃないと付き合いたくないとか言ってたし、やから彼女さんの気持ちわかりますけどねぇ」
「それは元々一緒やからええやん。無理して合わせられたらどうよ?」
「……しんどいかもしれないですけど…無理してはるんですか?」
「自分の身体能力に見合わんことするのは無理やろ。フルとかウルトラとか興味持ってるし」
「でもランナーはみんな徐々にそうなってる感じじゃないですか。今日の人らなんか特に、その道に引き込もうとするし。今んとこ彼女さんがほんまに走ったのはハーフだけでしょ?私は楽しい時間も楽しい趣味も共有できたらええなって思うし、自分の趣味も視野も広がるきっかけにもなると思うからなぁ…」
やはり根本的に合わないんだろうなこの二人は、という思いを新たにしながら話をする。
一生懸命彼女さんの肩を持ってみても多分この人が思っていることは覆らないのだろう。それならそれでなるようにしかならないのだけれど、そこに私は関係ないだろうということは声を大にして主張しておきたい。

「………難しいっすね、付き合いって!」
意訳すると「早く帰してください」である。もう話は打ち切って目指す南海まで歩きたい。
ところがようやく普段の距離感まで離れていたのに、正面からゆるりと抱き寄せられてしまう。
「うわぁぁぁなんすかなんすかなんすか!ひぃ!」
正面からは本気度高いです自分的になんとなく。力任せにされたのなら本気で抵抗もしたかもしれないが、そのお疲れっぷりを汲んでしまった直後のやわい所作である。抵抗もなんだか阻まれてしまい、結局またされるがまま。
だがもう一度声を大にする。私関係ないよね!!!!!
ほんとにどういうつもりなんだこの男はと腕の中で見上げてみると、真面目な表情と目が合ってしまいこれはいけないとすぐにまた顔を背ける。意地悪を言う時のニヤニヤした顔を想像してたのに、思ってた以上にヤバいこれは。目をそらさなかったら確実に顔が近づいてきてた、確実に。
この時の私は久しぶりに結構本気で身の危険を感じていた。
しばらくそのままで居たけれど、「やっぱりさすがにそれはあかんか」というつぶやきと共に解放された。距離を取りつつ激しく頷いて「あかんっす無理っす節度ある距離でお願いしますハイ」などと並べてみる。大体あなた年始に私の事を落とすのにハードル高い女みたいなこと言ってただろうが。
「なー俺明日休みやねん。自分も休みーや」
「いやいや勘弁してくださいよマジで色々な意味で!うち今繁忙期なんですよ、休み明け忙しいのに休んだら席なくなるw もー帰りましょいい加減! みんな多分待ってますよ!」
さようなら御堂筋のコインロッカー。しばらくはこの場所の事を忘れられそうにないよ。

時間を知るためにも携帯を見てみると着信2件メール1件。デスヨネー。
「俺のせいで迷ったって言っていいよ。トイレ行ってたって」
「そうですね、言います」
折り返しの電話でそういった嘘くさい説明をしつつ南海へ向かう。昇りのエスカレーターを降りて皆が見えた時のあの安堵感ったらなかったのだが、離脱したはずの彼女さんがなぜかそこに居て私は相当肝が冷えた。ちょっかい出してた男の方はもっとだったのだろうか。
良く考えると帰る方向は同じだから何もおかしいことはないのだけれど。
「ごめーんめっちゃ迷ったー!ほんますいません」
「あの道でどうやって迷うんよww」
「いやーだってさ、元々方向音痴やのに酔っ払いでさ、もうトイレ入って出たら右か左か分からんくなってしもてww」
軽口をかわしつつ、彼女さんには「あみだちゃんごめんねー酔っ払いの世話してくれて」と言われて滅相もないですと返す。これは分かる、これは普通機嫌損ねる怒ってるの分かる。その矛先が私なのか彼なのか、はたまた両方なのかは分からないけれど。

そんな感じで私の長い一日は幕を閉じ、自己処理が追いつかないのであった。
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